長期的なコスト削減や多品種生産への挑戦など、自社の課題を解決する有効な手段の1つとして挙げられるのが、特殊切削工具の導入です。
特殊切削工具の製作を依頼するメーカーには、自社の課題を解決できる技術力や信頼できる実績、長期的な視点を持った提案力などが求められます。
今回は、高い技術力を持つ特殊切削工具メーカー「ノダプレシジョン株式会社」の強みを紹介していきます。
もくじ
ノダプレシジョン株式会社の基本情報・事業内容
大阪府羽曳野市に本社を置くノダプレシジョン株式会社は、特殊切削工具のオーダー品メーカーとして、工具の設計から製造までを手がけています。
穴加工向けのPCD(焼結ダイヤモンド)、超硬、CBN工具を取り扱っているほか、複数の工程に対応できる複合工具も同社の強みです。ISO規格に基づいたマニュアルを活用し、高い品質の特殊切削工具を安定的に製造しています。
主力製品として挙げられるのは、以下の工具です。
<焼結ダイヤモンド>
- ダイヤドリル
- ダイヤリーマ、Fリーマ
- 直付けダイヤ工具
<複合超硬工具>
- ソリッド、先ムク形状のドリル、Fドリル
- ソリッド、先ムク形状のリーマ、Fリーマ
- 超硬板チップ製品
ノダプレシジョン株式会社の強み

ノダプレシジョン株式会社では、 自社の特徴として以下の3つを掲げています。
- お客様との信頼を築く TRUST
- その場で設計図を書く SPEED
- 柔軟な発想力 IDEA
これらを軸に、顧客満足度の高いオリジナル工具を製造できるのが同社の強みです。オーダー特殊工具・複合工具という付加価値の高い領域で「ノダプレシジョンにしか頼めない工具を目指す」という方針のもと、さまざまな分野の課題解決を実現しています。
ノダプレシジョンに特殊切削工具の製作を依頼するメリットとして、以下が挙げられます。
複合工具にも対応可能
ノダプレシジョン株式会社は、一発仕上げを可能にする複合工具の製造に強みを持っています。通常であれば複数本の工具や複数工程が必要となる加工を、一本の工具でまとめて実現できる設計がなされた特殊工具は、生産性の向上に大きく寄与します。
複合工具を活用すると段取り替え、工具交換の手間が減らせるので、加工時間の短縮だけでなく、コスト削減と品質を安定させるのにも有効です。
高い精度が要求される仕上げ穴加工において、1本の工具でH7クラス(JIS規格)の基準を満たせる複合工具の開発事例もあり、精密加工分野において高い信頼性があります。
スピーディーな図面製作
同社の特徴として、その場で設計図を書く「SPEED」が掲げられています。実際に現場を見たうえで丁寧にヒアリングを行い、その場で図面を起こせるのが強みです。
経験豊富なエンジニアがフリーハンドで設計図を作成するので、スピード感を持って工具製造を進めることが可能。図面を見ながら問題解決の核心を探るというプロセスで、要望や課題を反映した設計図を実現します。
この迅速な対応によって、顧客側の「提案を待たなければならない」「意図がうまく伝わらない」といったストレスを軽減する体制が構築されています。
アイデアを実現する提案力
ノダプレシジョンが掲げる3つの特徴のひとつが「IDEA」です。ノウハウに裏打ちされた柔軟かつ創造的な発想を重視した提案によって、顧客満足度を高めています。
協調開発という独自の手法を用い、工具の用途・目的・加工環境などから発想を得て、従来の既製品では応えきれない要求を形にする提案力が強みです。
実際の加工現場でのテストやフィードバックを通じて実用性を検証し、質の高いオリジナル複合工具を製造します。現時点での課題だけでなく、将来を見据えた提案を行うことで、安定した事業の発展に貢献します。
高い信頼性
自社の特長を示すキーワードとして「TRUST(信頼)」を掲げていますが、これは単なる取引上の安心感を指すものではありません。
「優しい手と強い眼差しで工具を仕上げる」という姿勢に象徴されるように、顧客の要望を真摯に受け止め、高品質のオリジナル工具を提供するスタンスが信頼につながっています。
オーダーメイド工具の製造では、顧客の意図や条件を正確に理解し、最適解を形にすることが欠かせません。こうした実績の積み重ね、専門性の高さから、多くの製造現場から信頼を寄せられています。
このほか、納期遵守やアフターフォローにも重点を置き、顧客と長期的なパートナーシップを結ぶ姿勢も魅力の1つです。誠実さと品質へのこだわりが、顧客から厚い信頼を得ている理由といえます。
安定した経営基盤
ノダプレシジョンは、切削工具メーカー大手のオーエスジー(OSG)グループの100%子会社です。親会社のバックボーンがあることで、資金や技術面での安定性を確保しています。
生産品目ではPCD工具が全体の45%ほどを占めており、主力分野の専門性が市場での競争力を支えていると考えられます。
今後は、超硬分野の拡充を図って10億円規模の売り上げを目指すとしており、長期にわたる成長も期待できます。OSGグループの一員として海外展開も予想されるため、より広い範囲でのニーズに対応できるようになるでしょう。
ノダプレシジョン株式会社の特殊工具

ここでは、ノダプレシジョン株式会社が提供する主な特殊切削工具を紹介していきます。
複合超硬工具
一発加工に適したドリルやリーマを、ソリッドや先ムク形状で製作します。切りくずを分断し、ツーリングへの巻き付きを防ぐブレーカーを付けることも可能です。
複合超硬工具は、ワークの仕上がり形状に合わせてオリジナル設計できるので、穴加工の時間短縮、精度の向上を実現します。軽量で低コストを重視する場合は、超硬板チップ材料を使用した製品を製作することもできます。
PCDザグリカッター
ヘッド交換式PCDザグリカッターは、ヘッドのみの交換が可能なので、コスト削減や短納期の実現に繋げられる点が魅力です。
焼結ダイヤモンドを刃先に用いることで高い耐摩耗性を実現し、アルミニウムや非鉄金属などの高速加工において長寿命と安定した切削性能を発揮します。
CFRP用バリレスドリル
CFRPでは、切削加工時にバリやデラミネーションが発生しやすく、加工品質を安定させることが課題になりがちです。ノダプレシジョンのバリレスドリルは、特殊な刃型でバリの発生を抑制します。
豊富なサイズ展開でダイヤコートバリレスドリルとPCDバリレスドリルをラインナップ。高精度の穴加工と長寿命を実現します。
裏面取り付ダイヤリーマ
ノダプレシジョンでは、穴加工の仕上げ精度を高める特殊工具として 、裏面取り付ダイヤリーマ「PORU」 を提供しています。通常のリーマ加工に加え、穴の裏面取りも行えるよう設計されており、1本で2つの工程に対応可能です。
サイズはφ8〜20までφ0.1単位で、全サイズオイルホール仕様になっています。刃先に PCDを用いることで、難削材においても長寿命と高精度な仕上がりを実現します。
ノダプレシジョン株式会社の企業情報

ノダプレシジョン株式会社の企業情報は以下の通りです。
| 会社名 | ノダプレシジョン株式会社 |
|---|---|
| 本社住所 | 大阪府羽曳野市駒ケ谷5-89 |
| 代表 | 代表取締役 築山 守 |
| 設立 | 1985年4月 |
| ISO関連情報 | ISO 9001:2008/JIS Q 9001:2008 ISO 14001:2004/JIS Q 14001:2004 |
| 事業内容 | ・切削工具の設計、製造、販売 ・超硬工具、PCD工具 ・複合加工、オーダーメイド対応 |
| 資本金 | 9,000万円 |
| お問い合わせ | http://noda-precision.co.jp/contact/ |
| 公式サイト | http://noda-precision.co.jp/ |
【ノダプレシジョン】独自の強みで製造現場の課題を解決
特殊切削工具メーカーのノダプレシジョン株式会社では、自社の特徴として「TRUST」「SPEED」「IDEA」を掲げ、それをもとに高品質の切削工具を提供しています。
フリーハンドの図面作成によるスピーディーな提案や、豊富なノウハウに裏付けられた柔軟なアイデアなどが独自の強みです。
複数の工程を一発加工できる複合工具で高く評価されているほか、PCDを用いた長寿命、高精度の工具も多くの製造現場で採用されています。加工時間の短縮や長期的なコスト削減を図るのであれば、ノダプレシジョンへの依頼を検討してみるとよいでしょう。
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この記事の執筆者
特殊切削工具メーカー比較サイト編集部
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