製造現場での高精度な加工ニーズが高まる中、「特殊切削工具」の存在感がますます大きくなっています。汎用工具では対応しきれない複雑な形状や難削材に対応し、生産効率や加工品質を飛躍的に向上させるためには、最適な特殊工具の選定が不可欠です。
とはいえ、特殊切削工具メーカーは数多く存在し、どこに依頼すれば良いのか迷う方も多いのではないでしょうか?
本記事では、実績・対応力・独自性・信頼性などを総合的に評価し、編集部が厳選した「2025年版 特殊切削工具メーカーランキングTOP10」をご紹介します。
もくじ
特殊切削工具メーカーランキングTOP10
早速、おすすめの特殊切削工具メーカーを10社ご紹介していきます。
- 第1位:CJVインターナショナル
- 第2位:富士精工
- 第3位:信和精工
- 第4位:ノダプレジション
- 第5位:株式会社イワタツール
- 第6位:三洋工具株式会社
- 第7位:株式会社ユーテム・プレシジョン
- 第8位:株式会社ニチアロイ
- 第9位:日本刃研
- 第10位:大見工業
第1位:CJVインターナショナル

CJVインターナショナルは、「短納期・カスタム対応力・工具精度」の3つにおいて非常にバランスの取れた特殊切削工具メーカーです。ワーク図面のご提供から最短3日で納品可能な生産体制を確立しており、全国どこでも迅速な対応が可能です。
営業担当者自身が技術的知識を持ち、直接設計まで行う体制を採用している点も大きな強み。標準品では対応しきれない複雑な要件や、コスト・寿命の最適化が求められる現場において、多くの製造業者から高評価を得ています。
第2位:富士精工

富士精工は、1958年創業の老舗メーカーである富士精工。工具だけでなく、治具や装置など加工点周りの設計・製作をトータルで担っている点が最大の特徴で、「特殊工具メーカー」という枠を超えてものづくり現場の悩みを解決しています。
ABS(アフター&ビフォアサービス)という概念に基づき、納品後のセットアップや在庫管理など幅広いサービスを提供しているのも大きな強みだと言えます。
第3位:信和精工

信和精工は、超硬・ダイヤモンド工具分野における高精度オーダー専業メーカーです。面取カッター、エンドミル、リーマを始めとした多様な特殊工具の製造に対応可能であり、公式サイトには毎月1,000種類以上もの特殊工具を製作している旨が記載されています。
大きな特徴として挙げられるのが、徹底した品質管理体制です。最新の測定機を取り揃え、工程検査と出荷検査のWチェックにより高品質な特殊工具を世に送り出しています。
第4位:ノダプレシジョン

ノダプレシジョンは、切削工具の大手メーカーであるオーエスジー株式会社のグループ企業として、オーダー品の製造を請け負っています。穴加工向け焼結ダイヤモンド工具を始め、CBN・超硬工具などの複合加工技術に強みを持っています。
ノダプレシジョンが強みとしているのは、加工条件のニーズに応じて最適な解決策を見出す提案力。実際に現場を訪れてヒアリングを行い、その場で図面を起こしながら課題解決を目指します。
大手メーカーではなかなか難しい迅速な対応により、お客様の信頼を獲得しているメーカーです。
第5位:株式会社イワタツール

イワタツールは、センタードリルや特殊工具を中心に開発・製造・再研磨までを手がける切削工具メーカーです。「硬・速・美(かたく・はやく・うつくしく)」をテーマに掲げ、特に焼入れ鋼(HRC60以上)への深穴加工にも対応できる工具の開発で高い評価を得ています。
セミオーダー形式による柔軟な設計対応や再研磨・再コーティングにも強みがあり、小ロット・短納期での供給を可能にしている点も特徴。展示会や業界セミナーなどでも積極的に技術を発信しており、ユーザーとの距離感の近さも魅力の一つです。
第6位:三洋工具株式会社

三洋工具は、特殊超硬工具・ダイヤ工具を中心とした切削工具の専門メーカーとして、50年以上にわたり製造業の現場を支えてきた老舗企業です。複合形状のドリルやリーマ、各種カッターまで、多品種・高精度な工具製作に対応しています。
特徴は、顧客との対話を重視したヒアリングに基づく設計と、用途に応じた柔軟な対応力。現場の加工課題や素材特性を丁寧に汲み取り、最適な形状・材質・構造を提案する“課題解決型”の姿勢が評価されている企業です。
第7位:株式会社ユーテム・プレシジョン

ユーテム・プレシジョンは、治具・超硬工具・精密金型部品の設計・製作を軸に展開する少量多品種対応型のメーカーです。神奈川本社を中心に、岩手・愛知にも拠点を持ち、多様な製造現場への迅速な対応力と柔軟性を強みにしています。
同社の特筆すべき点は、製作する工具の約9割がオーダーメイドであるということ。長年のノウハウと社内設備に基づき、業界や用途を問わず、高精度・高品質な特殊工具への対応を実現しています。大手企業との取引実績も豊富で、高難度な依頼にも応える開発体制が強みです。
第8位:株式会社ニチアロイ

ニチアロイは、超硬合金をベースとした高精度な特殊切削工具の開発・製造に強みを持つ技術志向型メーカーです。ドリル、リーマ、エンドミル、バイトなどの複雑形状・非標準仕様の工具製作に対応しており、自動車部品や金型、航空機関連分野など、精度と信頼性が求められる現場で数多くの採用実績があります。
単なる製造にとどまらず、「現場の課題」に即した設計提案が可能な技術営業体制にも強みがあります。工具の使用条件や被削材特性に応じたソリューションを提供できるため、加工現場からの信頼が厚いです。
第9位:日本刃研

1967年に切削工具の再研磨企業として創業した日本刃研。世の中のニーズに合わせ、超硬合金製の特殊切削工具の製造やダイヤモンド工具の製造などにも取り組んできました。
同社の強みは、職人集団による熟練の技術です。「全社員=技術者」をモットーとして、現場の要望に柔軟に応えるモノづくりを実現しています。
特急対応を得意としているのも特徴の1つ。公式サイトには具体的な日数は記載されていませんが、希望する納期を叶えられるよう対応する姿勢をアピールしています。
第10位:大見工業

1930年に創業した大見工業。各種ホールカッターや精密切削用ドリルを始めとした幅広い製品を取り扱う老舗の総合切削工具メーカーですが、特殊品の製作も請け負っています。
高性能、高付加価値の製品を提供するだけでなく、切削設備の周辺環境まで提案できる対応力が大きな強み。国内外において加工現場の生産性向上に貢献しています。
押さえておきたい特殊切削工具メーカー5選
上記の他に、押さえておきたいメーカーを厳選してご紹介します。
菱高精機株式会社

ロー付け技術を活かした切削工具を手がけるメーカーで、ジャンボエンドミルなど高精度・高能率加工を狙ったシリーズを展開しています。
実機加工で差が出やすい刃先品質や切りくず排出性にも着目し、刃先や溝を鏡面状に仕上げる表面加工(MMP処理)など、加工安定性を高める工夫を取り入れている点が特徴です。
再研磨加工にも対応しており、ユーザーのコスト低減と品質維持を両立させる技術パートナーとしての地位を確立しています。
株式会社東鋼

東鋼は、バイトをはじめとする切削工具に加え、特殊精密切削工具の開発・設計・製造を行うメーカーです。
切削工具だけでなく医療術具(医療用ドリル・リーマ・タップ等)も手がけており、「精密加工×用途別最適化」の領域で技術を蓄積。独自の刃先形状やコーティング技術を駆使したオーダーメイド製品を提供しています。
株式会社ソリッドツール

ソリッドツールは、超硬切削工具に特化した専門メーカーです。工具設計から社内一貫生産・品質管理までを行い、納品後もアフターサービスを通じて加工現場の課題解決を支援する姿勢を打ち出しています。
標準品では対応できない形状や寸法に対して、最短1週間という圧倒的なスピードと精度で応える機動力が魅力です。細かなニーズを形にする開発力が現場から高く評価されています。
株式会社タテノ

株式会社タテノは、スローアウェイインサートやセンターレスブレードをはじめ、特殊切削工具・特殊ホルダー・超硬ゲージなどを設計・製造・販売する工具メーカーです。
超硬材・スチール材など多様な材料に対応し、1点ものから多ロットまで幅広い数量レンジを扱う方針を明示しています。
株式会社サイトウ製作所(ATOM)

株式会社サイトウ製作所は、東京都板橋区に本社を構える精密切削工具メーカーで、1934年設立の歴史を持つ企業です。
小径・精密領域に注力してきたATOMブランドのもと、超硬精密切削工具(ドリル/エンドミル/特殊工具)を展開。特にドリルは直径0.02〜3mmの小径穴あけに対応し、細穴加工やガイド穴用途など、精密加工ニーズに応えるラインナップを用意しています。
さらに特殊工具部門では、段付きドリル・リーマ・総型カッター等を工程削減や精度向上といった合わせて製作できる点が強みです。
【合わせてチェック!】一般切削工具メーカーランキングTOP5
様々な材料や形状の加工に使われる標準的な切削工具を幅広く製作するメーカーについても、厳選してランキング形式でまとめています。
- 第1位:オーエスジー株式会社
- 第2位:株式会社タンガロイ
- 第3位:サンドビック株式会社コロマントカンパニー
- 第4位:三菱マテリアル株式会社
- 第5位:イスカルジャパン株式会社
- 第6位:株式会社MOLDINO
- 第7位:日進工具株式会社
- 第8位:株式会社不二越
- 第9位:京セラ株式会社
- 第10位:ユニオンツール株式会社
第1位:オーエスジー株式会社

オーエスジー株式会社は、タップ・ドリル・エンドミルを中心とした切削工具の総合メーカーとして、国内外の製造業から高い認知と信頼を得ているメーカーです。
自動車・航空機・金型など多岐にわたる産業での採用実績があり、世界33の国と地域に拠点を展開。グローバル市場に対応した製品供給・技術サポート体制を整えています。
最先端の素材開発・工具設計・製造技術を融合し、高品質かつ安定供給を実現しているのが同社の強みです。
第2位:株式会社タンガロイ

タンガロイは、旋削・穴あけ・フライス加工をはじめとする各種切削工具の総合メーカーでありながら、工具の開発から製品提供に至るまで、自社内での技術力と製品開発体制を備え、多様な加工ニーズに応える製品を提供しています。
高送り加工や微細加工向けの特殊工具ラインナップも豊富で、あらゆる加工工程に対応。公式HPでは、「ドリル選定AI」などのデジタルツールを用いた選定支援にも力を入れています。
第3位:サンドビック株式会社コロマントカンパニー

サンドビック株式会社コロマントカンパニーは、グローバル産業エンジニアリンググループ「サンドビック」の切削工具ブランドとして、製造業向けの工具・機械加工ソリューション・技術知見を提供しています。
日本ではサンドビック株式会社が「コロマントカンパニー(金属切削工具)」を担い、名古屋の本社を拠点に国内の窓口・サポート体制を整えています。
穴あけ分野では、刃先交換式ドリル「CoroDrill® 880(スーパーUドリル)」など幅広いシリーズを展開しており、加工目的に応じて選びやすいのが特徴です。
第4位:三菱マテリアル株式会社

三菱マテリアルは、幅広い事業を展開している企業ですが、加工事業にも力を入れており、旋削・フライス・穴あけ・ねじ切りなどの切削加工に関する総合ツールメーカーとして古くから有名な老舗企業です。
鋼・ステンレス鋼・難削材など素材別に最適化された専用材種・設計が豊富で、特殊用途向けの工具においても定評があります。大手企業グループの一員でもあるため、グローバル展開にも注力しており、世界各地で安定したアフターサービスを提供しています。
第5位:イスカルジャパン株式会社

イスカルジャパンは、大阪本社と神戸のテクニカルセンターを拠点に、切削工具の供給と技術サポートを行っています。穴あけ(ドリル)では、下記のように方式・用途別に複数のドリルシリーズを体系的に展開しており、加工課題に合わせて選定しやすい構成です。
- スモウカム
- カムIQドリル
- DRツイスト
- 超硬ソリッドドリル など
加えて、Webサイト上には工具選定プログラム等の導線も用意されているため、工具の仕様検討から実運用までを“選定支援込み”で進めやすい点が強みと言えます。
第6位:株式会社MOLDINO

MOLDINOは、特殊鋼・超硬合金などを用いたチップ(インサート)や切削工具の製造販売を行う工具メーカーです。三菱マテリアルグループの完全子会社化を経て現社名となっており、工具・材料・製造の知見を背景に幅広い加工領域で製品展開を行っています。
加工の最適化を追求した「Production 50」という独自のコンセプトを提唱。高硬度鋼や複雑形状の金型加工に強みを持っています。
第7位:日進工具株式会社

微細・精密加工分野を得意とし、刃径6mm以下の小径超硬エンドミルを主力とする工具専業メーカーです。外径0.01〜0.1mmクラスの超微細エンドミルを標準化したシリーズなど、細径領域のラインナップとノウハウを前面に出しています。
微細加工の品質安定・工具選定の最適化を重視する案件で、検討優先度を上げやすいメーカーだといえます。
第8位:株式会社不二越

不二越(NACHI)は、切削工具分野でドリル・エンドミルなどの製品を展開しており、加工条件の設定を支援する切削条件計算(速度・回転数など)ツールも提供しています。
工具そのものの選定だけでなく、条件出しや加工の比較検討まで含めて“使いこなし”を支援する導線を用意している点が特徴です。
第9位:京セラ株式会社

京セラは、切削工具事業として刃先交換式工具からソリッドツールまで幅広い商品群を掲げ、さまざまな産業の加工課題に対応する体制を示しています。
サーメットやセラミックス、CBNといった先端素材の開発力が非常に高く、高速加工や難削材加工における長寿命化を実現しているのも大きな強みです。
第10位:ユニオンツール株式会社

ユニオンツールは、超硬エンドミル・ドリルを中心に、微細〜小径領域まで含む幅広いラインナップを展開するメーカーです。製品面では外径φ0.06mm〜といった小径域も含めた展開や、独自の生産設備・測定機器による寸法精度を強みとしています。
硬脆材(セラミックスやガラス)向けのダイヤモンドコーティング工具などで強みを発揮。微細かつ高精度な加工領域において、業界のスタンダードを築いています。
失敗しない特殊切削工具メーカー選びのポイント
特殊切削工具のメーカーを選ぶ際には、単に「価格」や「納期の速さ」だけで判断するのではなく、実際の加工条件や現場の課題に対して、どれだけ柔軟に応えてくれるかが重要です。
以下のようなポイントをチェックしておくと、失敗のない選定につながります。
チェックポイント例
- 設計対応力:図面からの工具設計やカスタム対応の柔軟性はあるか
- 素材対応力:難削材・複合材などに対するノウハウを持っているか
- リードタイム:短納期対応・追加発注へのスピード感は十分か
- アフターサポート:再研磨や再コーティングなどの保守対応は充実しているか
- 実績と信頼性:業界での採用実績や導入事例はあるか
- 提案力:ただの製作依頼ではなく、課題に応じた代替案を提案してくれるか
これらのポイントを意識することで、自社の課題にフィットするパートナーを見つけやすくなります。
後悔のない特殊切削工具メーカー選びを
特殊切削工具は、生産現場における“目に見えない競争力”を生み出す存在です。標準品では実現できない加工精度や工数削減、コスト効率化を達成するためには、自社の課題や目的に応じた最適なメーカーとの出会いが不可欠です。
本ランキングでご紹介した15社は、それぞれに独自の強みと技術を持つメーカーばかりです。ぜひ比較検討の参考にしていただき、後悔のないパートナー選びにつなげてください。
おすすめの特殊切削工具メーカー
-
短納期 なら!
-
技術力 なら!
-
高品質 なら!

あらゆるニーズに応える豊富な商品ラインアップを取り揃え、最適なソリューションを提供します。ラインナップにない特殊な工具でも、即時設計して幅広いニーズに対応可能です。
-
提案力 なら!
この記事の執筆者
特殊切削工具メーカー比較サイト編集部
おすすめの特殊切削工具メーカーを厳選してまとめた比較サイトです。特殊切削工具に関する基礎知識からメーカーを選ぶ際のポイントなども紹介しています。一般切削工具では対応が難しい形状の加工や生産効率アップの実現のため、特殊切削工具の導入を必要とする製造現場の担当者様に役立つ情報をまとめましたので、ぜひチェックしてください。


